昨年に引き続き、健康栄養学専攻4年生の大和田妃乃さんと若本京良さんが中尾真理教授と共に行った研究が、2026年3月に行われる米国嚥下学会(DysphagiaResearch Society, 米国,コロラド州オーロラ)で発表される研究に選ばれました。本学会には世界中から250もの演題の応募がありますが、その中から本研究は上位50演題の発表題目として選出されました。これは大変光栄なことです。研究の内容ですが、新規に日本語に翻訳された嚥下障害者家族の介護負担を評価する調査票「CARES-J」を用いて調査した嚥下障害者の家族の介護負担と、家族の精神的な健康状態との関連を統計解析したものです。その結果、介護負担は介護者の性別や経済的・時間的に制約のある感覚に影響を受けており、嚥下障害者の介護においても、介護負担の高さが介護者の精神的健康の低下に影響を及ぼしていることがわかりました。本研究は、嚥下障害者を介護する家族に対する支援のデザインに重要な知見となります。


