県民の方を対象に、2023年8月26日(土)と9月2日(土)の2日間、令和5年度 みやぎ県民大学 大学開放講座「調理の科学と食の安全」を開講し、12名が受講しました。

講師は短大食物栄養学専攻の永沼孝子教授・益田裕司准教授・岡部美喜子助手・松﨑加菜助手です。
各日2名ずつの学生スタッフが講座をサポートしてくれました。

1日目午前「調理科学:植物色素の色の変化」(講義・実習)
アントシアニンの色の変化についての実験では、紫キャベツの茹で汁や黒豆ご飯の色の変化が鮮やかで、日々の食卓にも活かせる内容でした。
また、すりおろしりんごの褐変(茶色っぽくくすんで褐色になる状態)やうがい薬の色が消える実験では、「わぁ!」と受講者から驚きの声が湧きました。

1日目午後「食の安全①家庭でおきやすい食中毒」(講義・実習)
食中毒の事例について具体的な例と、それを防ぐために家庭でできることについて講義を行いました。
食中毒を防止するための正しい手洗い法についての実習では、手についている菌のチェックや手洗い方法について学んでいただきました。

2日目午前「食の安全②家庭調理で行う食中毒防止法」(講義・実習)
電子レンジを使用した加熱調理の注意点についての実習では、2種類の電子レンジ(ターンテーブル式、フラットテーブル式)を使って、冷凍シュウマイの加熱むらについての実験を行いました。ご家庭にはあまりない、食品の中の温度を測る温度計を使って、温まり具合を数値で測定しました。
また、受講者が自宅から持参した調理器具の清潔度を測定し、煮沸消毒等の殺菌法をつかって改善が図れるか実験を行いました。

2日目午後「食品に関する情報と健康」(講義)
身近にある具体例を挙げながら、健康食品に関する情報の捉え方として「フードファディズム(食物や栄養が健康や病気に与える影響を過大に信じたり評価すること)」や、食品表示法に基づく食品の分類と使い分けについて学んでいただきました。

2日間(計8時間)の講座でしたが、受講生の方々は積極的に参加してくださいました。

【受講者の声】…アンケートより一部抜粋
・わからなかったことばかりで大変勉強になりました。
・学生さん達の細やかな対応に感謝いたします。
・実験し、計測して納得出来ました。
・自分の予想外の展開に「安全」という言葉の認識が変わりました。
・講話だけでなく、実験等変化がありわかりやすかったです。
・日頃から気になっていた調理器具の清潔度を実際に測定できて良かったです。

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生文大通信

先輩が入学を決めた理由

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