肉眼では見ることはできませんが、私たちは多くの微生物に囲まれて生活しています。それらの微生物の中には『食中毒』を引き起こす細菌が存在していることがあります。

 今回は自分たちの身の回りに食中毒を起こす細菌が存在しているかどうかを調べるために実験を行いました。自宅のキッチンから採取した細菌について、いろいろな性状について調べたり、細菌を染色して顕微鏡で観察したりして、どのような種類の細菌なのか同定しました。

 

【主な検討内容】

①細菌が増殖する際に酸素を必要とするか。

②ガスを産生するか。

③活性酸素を分解する酵素を保有しているか。

④乳糖を分解する酵素を保有しているか。

⑤細菌の細胞膜はどのような構造になっているか(グラム染色:グラム陽性菌 or グラム陰性菌)。

 

【生化学的性状検査】

自宅のキッチンで採取した細菌を何種類かの培地に植菌し、細菌の性質を調べます。

 

【グラム染色】

細菌の細胞膜の構造を調べるために、グラム染色を行います。

細菌をスライドグラスに塗布します。

 

スライドグラスをガスバーナーの火で乾燥・火炎固定します。

 

 

染色操作を行った後、光学顕微鏡で観察し、グラム陽性菌かグラム陰性菌か判定します。

 

簡易の顕微鏡を用いて写真を撮影します。

 

 今回の実験の結果、自分たちの身近なところにも食中毒を起こす細菌が潜んでいることがわかりました。ちょっとした気のゆるみから食中毒を起こす可能性があることを認識し、栄養士を目指すものとして、さらに一層、衛生面に注意を払うよう心がけてほしいと思っています。

 

【実験の感想より】

・まな板をはじめキッチン周りに菌がいることが分かったので、除菌などこまめにしていきたいと思った。

・冷蔵庫からたくさんの菌が採取されたことにとても驚いた。

・目に見えていなくても、様々な菌が存在しているということを改めて実感することができた。手指、冷蔵庫、食器などを常に清潔にしていきたいと思った。

・身近にこれほどの菌が存在することに驚いた。

・家でよく使うものに細菌がいることが分かったので、しっかり消毒をしてから使いたいと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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