本学の対面授業は6月末から始まりますが、それより一足先に本学と同じ三島学園の高校生に行った講義についてご紹介します。対象は、高校2年生と3年生で未来創造コース(栄養領域)の生徒さん達です。この授業は、それぞれの専門分野ではどのような学びがあるのか講義を通して伝えるものです。

 今回のテーマは、「調理従事者の衛生管理(手の洗い方)」です。一般的に6月は梅雨の時期であり気温も湿度も高くなります。食中毒事故を防止するため栄養士は衛生環境を良好な状態に保ちつつ食事を提供することが基本となります。そのためには、まず栄養士自身が衛生的な行動をとらなければなりません。
 授業は二部構成で前半は、「調理従事者の衛生管理」について講義を行ないました。主に調理従事者(栄養士を含む)の衛生管理の話なので大量調理を基本とした内容もあり、高校生の皆さんは初めて聞く言葉もあったかと思いますが、皆さん集中して受講されていました。
 授業の目的は、食中毒予防に必要な正しい手洗いの重要性を知り、関心を持つことです。

 手洗いがなぜ大切か、講義を通して学びました

 

 授業の後半は、自分の手の手洗いチェックと効果的な手洗いの方法について演習を通して学びました。手洗いチェックでは、蛍光塗料の入ったジェルを「汚れ」に見立て手に擦りこみ、いつも通りの手洗いをしてもらいます。手洗いが終わったら、その手にブラックライトを照射すると、落ちきれなかった箇所のジェルが青く発光します。ジェルを汚れと見立てているので、発光する箇所が多い人は、慢性的に手の洗い方が不十分だったことが分かります。

青色が強く発光したところが洗い残しです

 

 自分の手の洗い方、弱点(洗い残し)を知りましょう!

 

 洗い残しがあった箇所を記録用紙に記入して、自分の手洗いの弱点を確認します。しっかり洗っていたつもりでも盲点はあり、洗い方を振り返る良い機会になったようです。次に正しい手順でしっかり手を洗って、再度洗い残しのチェックを行ないました。皆さん2回目はしっかり洗えたようで、正しい手洗いの成果はありました。

 正しい手洗いを習慣化させることが大切です

 

 今回は、食中毒防止の視点で手洗い確認を行ないましたが、広く感染予防という視点では、現在も警戒が必要な新型コロナウイルス感染に対しても「手洗い」は有効な予防法とされています。そのためには、まず自分の「手元」からのチェックが大切ですね。

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生文大通信

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