服飾文化専攻では、「服飾講座」を配信します。(全8回、5月~7月予定)

専攻の教育・研究に関する生活・服飾、教育等、様々な知識をシリーズでお伝えします。

服飾講座⑤ 被服造形学 「アイロンがけ」

 第5回目は被服造形学研究室の菊地が担当いたします。

素敵な洋服を着ていてもシワシワだと、「あれ?何だか格好がつかない。何か残念。」と思うことはありませんか。逆にアイロンがきちんとかけられていればお手頃な洋服でも清潔感があり、きちんとした印象をもちますね。

アイロンがけのポイントは何点かあります。

  • いきなり布地にアイロンをあてるのではなく、一度手で整えること。
  • アイロンは縦か横方向に動かす事。斜めにかけたり、アイロンを左右に振ると布地が伸びてしまい、型崩れの原因になります。
  • スチーム(蒸気)をあてるとしわが取れやすくなります。スチームでも取れないしわには霧吹きが有効です。霧のほうがスチームより水の粒が大きいため、布地によく浸透するためです。
  • アイロン後は布地が冷めるまでなるべく動かさないこと。温かいうちに動かすと、アイロン前の状態に戻りやすくなります。プロはバキュームで蒸気や熱を素早く吸い取るアイロン台を使っています。(写真参照。掃除機のような仕組みで、使用時には大きな音がします。)家庭では、アイロン後の布地に雑誌を乗せて熱をとったり、形を整えて熱が冷めるまでしばらく置いておくと、きれいに仕上がります。
  • アイロンがけは布地に負荷を与えます。テカリの出やすい素材などにはあて布を使用することで布地の痛みを防ぐことができます。

洋裁においても、美しい作品を仕上げるにはアイロンがけが必須です。アイロンがけの善し悪しによってミシン掛けが上手くいくかが決まると言っても過言ではありません。

日常生活でもアイロンを上手く使いこなして、身だしなみを整え、ワンランク上のおしゃれを楽しみましょう。

 

◎上:職業用アイロン(左は水のタンク)

 下:バキューム

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生文大通信

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