4月の服飾講座に引き続き、GW期間終了後の5月7日~研究室紹介を行います。
卒業研究という言葉を聞いた事があるかもしれません。大学ならではの教育として研究活動が行われています。
服飾文化専攻では、3年次「専門研究Ⅰ」、4年次「専門研究Ⅱ」が開講され、1~2年間かけて学生は様々な分野の研究に取り組みます。
月曜と木曜に配信予定です。

研究室紹介⑥ 教授学習心理学研究室

 私たちは学校で授業を受けた後でも,誤った知識を修正できずに持ち続けてしまうことが多くあります。授業で教えられても,もともと所持していた誤った知識を修正できないことは珍しいことではありません。最近では,学習場面で誤った知識が一旦,衰退しても,日常生活に戻ると,誤った知識がリバウンド(復活)してしまうことが指摘されています。このような理由で,小中学生に限らず大学生や大人でも誤った知識をもっています。どうやら,教師(教授者)が教科書などに書いてある正しい情報を学習者に伝えるだけでは不十分であると言えます。

 学校の授業で正しい知識を教えられても修正されなかった誤った知識・・・。このような誤った知識を修正するための教授方略を明らかにすることは教育実践上,重要な課題です。そこで,「教授学習心理学研究室」では大学生や短大生を対象にして誤った知識の修正をどのように促したら有効であるかという教授方略について明らかにすることを目標,課題にしています。誤った知識は理科や数学だけでなく,家庭科や社会科でも存在するはずです。一般的に,誤った知識は過去経験による裏づけがあるため,修正へと導くことは至難の業です。

 

 教授方略には次のようなものがあります(有効性が確認されていないものも含まれています)。
●過去経験と科学的な新情報の双方の妥当性を認めるルール(法則)を提示すること
●認知的葛藤や知的好奇心を高めること
●誤った知識へのこだわりをもたせること(認知的葛藤を生じさせるため)
●発問によって事例からルール(法則)を導いたり,ルールから事例を導いたりすること
 (ルールと事例を双方向に関連づけること)
●教える前に事前テスト(課題)を行い,学習者に誤った知識を明確化させること
●学習者に疑問や混乱を発表させ,皆で討論させ,結果を整理すること

(研究室代表:植松公威)

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生文大通信

先輩が入学を決めた理由

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