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シラバス(公開版)

2026年度 

 
  美術史Ⅱ
[ A-3-a-05-3-1 ]
 

 単位(総授業時間数+自習時間):2(30 + 60)
 対象学科:服専1年
 授業形態:講義 学期:後期 必・選:選択
 服飾文化専攻科目
 大 嶋 貴 明

授業概要
東洋美術の多様さと各々の展開に触れ、具体的な作品について教授する。
日本美術史概説で基本として取り上げる作品や人間についての知識的情報のみならず、個々のケースの背後および前後に広がる文化史的脈絡や中国美術との関連性を検討する。
文化史的視点を含めて、いくつかの美術理論について講ずる。
また、服飾史を中心に講ずることはないが、文化史の一部として、可能限り取り上げる。
「自己」や「現代」を形作る資源の一つとしての美的遺産を解きほぐし検討することを示唆する。

授業の到達目標
 
学位授与の方針との関連
 
東洋美術および日本美術を俯瞰的に説明できる。
 
いくつかの美術理論について理解できる。
 
自己および現代について、感性的、文化史的成り立ちを分析する視座を持てる。
 

授業計画
 
内容 自習(事前・事後学習の内容)
 
1 オリエンテーション:東洋美術の多様性
作品観察の方法:ディスクリプション体験
事前:ウィキペディアや国語大典などで、「美術史」「東洋美術史」「日本美術史」などのキーワードを検索し読んでおく。
事後:作品観察の方法を整理する。
 
2 イスラームの美術、インドの美術1
事前:「イスラーム」「中央アジア」「インド」の歴史を検索し調べておく。
事後:各地域の宗教と美術の関係を整理し、疑問点を明確にする。
 
3 インドの美術2
中央アジア、南アジア、東南アジアの美術
事前:「イラン」「中央アジア」「南アジア」「東南アジア」の歴史を検索し調べておく。
事後:シルクロードおよび南アジアでの仏教の展開と美術の関係を整理する。
 
4 中国の美術1:古代から北宋、南宋の美術 事前:「中国史」を検索し見ておく。
事後:中国美術史上の大きな変化のポイントを整理する。
 
5 中国の美術2:中国の絵画論
       山水画の思想、山水画の展開
事前:山水画の特徴・疑問点を整理する
事後:中国の思想と山水画の関係について整理する。
 
6 中国の美術3:元から清の美術 事前:中国の中近世の展開を調べておく。
事後:地域的特色と美術の関係を整理し、疑問点を明確にする。
 
7 朝鮮・韓国の美術 事前:「朝鮮史」を調べておく。
事後:朝鮮美術の独自性を整理し、疑問点を明確にする。
 
8 東洋美術について、振り返りと疑問点の確認
岡本太郎の美意識、イグネの美意識、高村光太郎の美意識
中間レポートの準備
事前:東洋美術について疑問点を整理する
事後:日本美術史の注意点を整理する
   中間レポートの作成と提出
 
9 新石器時代・縄文時代・弥生時代・古墳時代の美術
飛鳥時代・白鳳・奈良時代・天平時代の美術
事前:日本史年表を見ておく。大和朝廷の権力構造変化などを検索し、見ておく。
事後:日本仏教美術前期について整理する
 
10 飛鳥時代・白鳳・奈良時代・天平時代の美術
平安時代の美術、浄土信仰と美術、密教の美術
事前:「仏像」や「仏教の図像」についてキーワードを検索し、見ておく。
事後:仏教美術の展開とその頂点、和風化や国内の民族宗教の影響などを整理する。
 
11 平安時代の美術、浄土信仰と美術、密教の美術
鎌倉時代・南北朝・室町時代の美術
事前:権力構造の変化と美術の関係について、確認しておく。
事後:仏教美術の展開と第2の頂点について整理する。
 
12 室町時代、戦国時代、安土桃山時代、江戸前期の美術
事前:権力の担い手の変化、「茶」「わび」「雪月花」「水墨画」「枯山水」などのキーワードを検索し、見ておく。
事後:日本の絵画の展開を整理する。
 
13 江戸時代から近代へ
事前:都市としての「江戸」の文化を調らべておく。
事後:この時期に形成された美意識の現在への影響について、整理する。
 
14 日本の美意識の大転換と岡倉天心 事前:岡倉天心について調べ、整理しておく。
事後:日本的市民社会と明治維新で変化した世界観を中心にメモを整理する。
 
15 近現代の展開、現代美術の構造
最終レポートの準備
事前:近代からの社会変化について整理しておく
事後:最終レポートを作成し提出
 

履修上の注意
毎回、授業レジュメと資料を配布する。また可能なかぎり次回講義の予定を提示する。受講者からは簡単な疑問点や内容についての小レポート提出をもとめる。小レポートは10分程度のものとし、成績評価と出欠の確認用とし、必要に応じてフィードバックする。
中間レポートと最終レポートを課す。レポートのテーマや詳細については、中間レポートは8回目講義までに、最終レポートについては、15回目講義までに提示する。なお、レポートの形式、分量、制作上の注意点についてはその都度説明する。
講義の連絡・質問応答・レポート課題の提示やレポート提出はすべて、Classroom上でおこなう。受講生は確実に入室しておくこと。
事前学習については、最低限ウェブでの検索によって、キーワードや重要な作品についてあたりをつけておくこと。
事後学習については、ノートの整理、特に疑問点の抽出を大事にすること。
講義の展開やその他の事情によっては、レジュメの講義内容や順番を変更する場合がある。
「美術史Ⅱ」は「美術史Ⅰ」とひとつながりで全美術史を講ずる。「美術史Ⅰ」からの連続しての受講が望ましい。
その他必要事項があれば初回講義時に説明する。

成績評価方法・基準
小レポート(15回):30% 中間レポート:30% 最終レポート:40%
各レポートの採点基準については、その都度説明する。

教科書
使用しない。
講義時にはレジュメおよび資料プリントを配布する。

参考書
「増補新装カラー版東洋美術史」  監修:前田耕作 執筆:山岸公基 他  美術出版社  2500円 
「東洋美術史」  監修:朴 亨國 執筆:平岡三保子 他  武蔵野美術大学出版局  2400円
「日本美術の歴史」  辻 惟雄著  東京大学出版会  2800円

備 考
参考になるものは、参考書としてあげたものだけではなく、多くの大事な書物や画集、展覧会カタログなどがある。講義の中で紹介するものも含め、また、展覧会なども、できるだけ広く実際に手に取ったり見ることが望ましい。
質問や疑問点については、講義中を含め適宜時間をとるが、詳しくは第1回目講義のとき説明する。

 
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