シラバス

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シラバス（公開版）

2025年度　

日本画Ⅲ

[ D-3-b-07-3-3 ]

単位（総授業時間数＋自習時間）：2（60 + 30）

対象学科：美表３年

授業形態：実技　学期：前期　必・選：選択

美術表現学科専攻科目

只　野　彩　佳

授業概要

日本画Ⅰ、Ⅱ基礎的な知識、技法を踏まえた上で、より高度な絵画表現を目指し制作をする授業。日本画の作品を完成させる流れを身につけ、２０号以上の作品に仕上げることを課題とする。教員は、描画材や支持体の知識を講義するとともに履修者の制作の導きを行う。また、作品の保存と保護の観点から紙の裏打ちの実践、指導を行う。授業全体の流れを汲みながら、履修者の進度に応じて定期的に相談をし、制作を進めていく。このため履修者は、各自が己の制作テーマに沿って主体的に選択、取り組みを行う必要がある。

授業の到達目標

学位授与の方針との関連

①

②

③

④

⑤

⑥

⑦

⑧

⑨

・自己や社会と向き合い、制作のテーマを見いだすことができる。

・自身のテーマの表現に必要な知識、技法を習得し、作品を仕上げることができる。

・作品の保存と保護について理解し、制作を行うことができる。

授業計画

回

内容

自習（事前・事後学習の内容）

導入、日本画の説明、課題の説明

日本画Ⅱまでの制作や学びの振り返りをしておく。

構想、小下図の作成、支持体準備

描きたいモチーフやテーマを模索し、イメージを膨らませておく。

小下図の作成、支持体準備、モチーフのデッサン

小下図を決め、具体的な描きたいモチーフを探し出す。

大下図制作の開始、支持体用意完了

支持体のパネル、紙を用意し終える。

裏打ち指導

全員遅刻せず集合し、授業開始する。

裏打ちした本紙の水張り、大下図制作

裏打ちを終えておく。

本画制作、トレース、転写

大下図、水張りを終えておく。

本画制作、骨描き、隈取り

トレースと転写を終えておく。

本画制作、胡粉掛け、下塗り

墨の陰影や、下地をどう塗るか計画しておく。

本画制作、水干での描き込み①

色の配置や塗る順番をおおまかに計画しておく。

本画制作、水干での描き込み②

制作を進めておく。膠の管理をする。

本画制作、水干および岩絵具での描き込み

制作を進めておく。膠の管理をする。

本画制作、岩絵具での描き込み

制作を進めておく。膠の管理をする。

本画制作、岩絵具での仕上げ

描き始めを思い起こしながら仕上げる。

講評、プレゼンテーション（※アクティブラーニング）

制作の意図、工夫した点を話せるようにまとめる。

履修上の注意

日本画Ⅱを履修し、単位を修得していること。
モチーフをよく観察し、必要な知識、技法を積極的に習得すること。
毒性のある赤系の絵の具は水道に流さないこと。朱を使用した皿は、ふき取り後、洗浄。
パネル、紙は必ず購入する必要があります。

成績評価方法・基準

課題作品７０％（完成度５０%　意図・発想２０％）
授業態度３０％（創作意欲や、創作の自主性等）
講評会等でフィードバックを行う。

教科書

授業前にプリント配布します。

参考書

無し

備　考

質問は授業前もしくは終了時に受け付けます。
スケッチブック、鉛筆、練り消しなどの描画材を用意すること。