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シラバス(公開版)

2023年度 

 
  子どもと言葉
[ B-3-c-13-2-2 ]
 

 単位(総授業時間数+自習時間):1(30 + 15)
 対象学科:子専2年
 授業形態:演習 学期:前期 必・選:選択/幼免(必)/保育(必)
 子ども生活専攻科目
 前   正七生

授業概要
幼稚園教育要領(幼保連携型認定こども園教育・保育要領)に示された領域 言葉のねらい及び内容について背景となる領域に関する専門的知識を参照し理解を深化させつつ、乳幼児の発達に即して、主体的・対話的で深い学び(遊び)が実現する過程を踏まえて具体的な指導場面を想定し,教育・保育を構想する方法を身に付ける。また、保育所保育指針に明示されている「3つのかかわりの視点」から「五領域」に連なる保育の内容について、特に「領域 言葉」のねらいと内容から、保育における子どもの生活や遊びを総合的に捉え、保育を展開していくための方法や技術、子どもの実態や状況に即した援助や関わりについての「方法」を具体的に学ぶ。

授業の到達目標
 
学位授与の方針との関連
 
・領域 言葉のねらい及び内容を踏まえ、乳幼児が経験し身に付けていく内容と指導上の留意点を理解している。
 
・指導計画の構成を理解し、具体的な保育を想定した指導計画案を作成することができる。
 
・模擬保育とその振り返りを通して、保育を改善する視点を身に付けている。
 
・乳幼児の認識・思考、動き等を視野に入れた保育の構想の重要性を理解している。
 

授業計画
 
内容 自習(事前・事後学習の内容)
 
1 introduction ― 領域「言葉」とは何か ―
幼稚園教育(幼保連携型認定こども園)の基本
領域「言葉」の全体構造を理解する①(領域の構造)
・シラバスおよび教育要領の領域「言葉」の箇所に一通り目を通しておく
・領域「言葉」の全体像構造を復習する
 
2 乳幼児が経験し身に付けていく内容と指導上の留意点
(①「きく」「話す」ことの経験や自分の思いの共有とその援助と方法)
(②自分の経験を伝える楽しさや「伝え合うこと」の意義とその援助と方法)
・自分の乳幼児期における言葉の発達に関する経験を家族等に聞いておく
・ここまでの内容と教育要領,領域「言葉」の対応を確認しておく
 
3 小学校の教科等とのつながり(「幼児の終わりまでに育って欲しい姿」
「教科:国語(書くこと、文字による伝え合いにつながる援助の方法)
・小学校で国語を習い始めた時期の経験を各自思い出しておく(家族に尋ねるのも良い)
・授業内容を参考に自分が受けてきた教育課程を整理して理解する
 
4 教育課程(全体的な計画)と指導計画(長期・短期)の構造と指導計画 ・保育現場における評価について自分の経験とこれまでの学習を統合して自分なりに考えておく
・授業内容を参考に自分が受けてきた評価を整理して理解する
 
5 領域「言葉」における指導の特性(「絵本等、児童文化財に関する指導法」と「きく、話す、読む」ことを通しての思考に繋がる経験とその方法) ・絵本や紙芝居等の児童文化財を用いた保育についての自身の経験を思い出しておく
・授業内容を参考に自分の経験を再解釈して理解を深める
 
6 教材研究に対する評価、指導計画の作成および評価 ・自分なりに絵本などの児童文化財を選んで教材研究の構想を練っておく
・授業内容を参考にして教材研究・指導計画の作成を進める
 
7 指導計画の作成と模擬保育の実践とリフレクション(振り返り)1 ・模擬保育の準備,練習を重ねる。
・リフレクションも参考にして模擬保育の理解を深める
 
8 指導計画の作成と模擬保育の実践とリフレクション(振り返り)2 ・模擬保育の準備,練習を重ねる。
・リフレクションも参考にして模擬保育の理解を深める。
・領域言葉の指導計画について作成、具体的、実践的に構想する。
 
9 リフレクション(期末試験と評価:レポート) ・作成し、実践した指導計画を授業内で指摘した観点・視点から見直し、自らの保育について修正をおこなう。
・領域言葉に関する保育内容や指導計画の必然と意味についてレポートでまとめる。
 

履修上の注意
試験はなく,各回授業の中で少しずつ成績評価対象の課題が出る。 集中講義のため各回の課題や取り組み、リアクションぺーパーなど随時配布・回収する。絵本をはじめ児童文化財について事前に「研究」しておくことが望ましい。

成績評価方法・基準
授業内における貢献度、リアクション・ペーパー、小課題をもとに総合的に評価する。 
<評価基準> 授業内における貢献度(模擬保育等の取組みや積極的な発言)(20%)、リアクション・ペーパー(30%)、領域言葉の「指導計画」作成30% 期末試験(小レポート 20%)

教科書
〔幼稚園教育要領解説〕〔文部科学省〕〔フレーベル館〕〔264円〕
 〔幼保連携型認定こども園教育・保育要領解〕〔内閣府・文科省・厚労省〕〔フレーベル館〕〔385円〕

参考書
〔保育所保育指針解説〕〔厚生労働省〕〔フレーベル館〕〔352円〕

備 考
質問等は授業終了時および授業の合間で受け付ける。

 
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