シラバス

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シラバス（公開版）

2022年度　

教育原理

[ B-3-a-02-2-1 ]

単位（総授業時間数＋自習時間）：2（30 + 60）

対象学科：子専１年

授業形態：講義　学期：前期　必・選：必修／幼免（必）

子ども生活専攻科目

山　沢　智　樹

授業概要

　本講義ではまず乳幼児に対する教育の本質を理解するために、教育の目的や教育の意味を講義する。その際にヒト、保育、人間形成などの基礎理念を整理したい。次に教育観や保育観、子ども観の変遷とともに、日本と諸外国でどのように教育や保育という営みが起こり広がっていったのかを解説する。また、乳幼児に関するさまざまな思想を取り上げ、代表的な教育思想家や現代の教育思想を幅広く紹介する。講義中には自らの考えを発表し他の学生と討論する時間を設けることで、学生自身が自らの教育観や保育観、子ども観を捉え直し、保育実践の基盤として据えられるようにしたい。

授業の到達目標

学位授与の方針との関連

教育の本質・目的・概念に関する基礎的な知識を習得する。

３

教育の歴史的変遷や現代社会における教育課題を理解する。

１，３，５，６

日本と諸外国の教育思想について理解する。

３

授業計画

回

内容

自習（事前・事後学習の内容）

オリエンテーション：教育原理で何を学ぶか

シラバスの確認、学習内容を見通す／配布資料を読む

教育とは何か

辞書等を参照して、「教育」について自分なりの定義を考えてくる／配布資料を読む

権利としての学習、教育（１）子どもの権利条約

配布資料を読んでくる／配布資料を読む

権利としての学習、教育（２）日本国憲法

配布資料を読んでくる／配布資料を読む

権利としての学習、教育（３）学習権宣言

配布資料を読んでくる／配布資料を読む

教育の歴史（１）共同体における教育

辞書等を参照して、「学校」について自分なりの定義を考えてくる／配布資料を読む

教育の歴史（２）子どもの発見

辞書等を参照して、「子ども」について自分なりの定義を考えてくる／配布資料を読む

教育の歴史（３）近代教育制度の成立

明治維新と戦後改革に関する、高校までの既習事項を復習しておく／配布資料を読む

教育の思想（１）発達とは何か

辞書等を参照して、「学校」について自分なりの定義を考えてくる／配布資料を読む

教育の思想（２）教育と子どもの保護

配布資料を読んでくる／配布資料を読む

教育の思想（３）生涯にわたる教育、学習の機会

身近な生涯学習、社会教育の取り組みを調べる／配布資料を読む

現代の社会問題と教育（１）子どもの貧困

配布資料を読んでくる／配布資料を読む

現代の社会問題と教育（２）主権者教育

配布資料を読んでくる／配布資料を読む

現代の社会問題と教育（３）教育と労働

自身や身近な人の働いている経験について聴く／配布資料を読む

まとめ：教育とはなにか

これまでの授業内容を講義資料を手がかりに振り返っておく／配布資料を読む

期末試験

期末試験に備えて復習しておく／試験出題箇所を講義資料で復習する

履修上の注意

授業中の課題にしっかり取り組むこと。配布資料が多いので、ファイリングをして失くさないようにすること。

成績評価方法・基準

・平常点40％（リアクションペーパーの内容、課題、参加態度）、期末試験60％
・各回の授業でのリアクションペーパーおよび課題については、次回の授業の冒頭でフィードバックする。
・試験については、問題解説の資料を配布することでフィードバックとする。

教科書

適宜、プリントを配布する。

参考書

〔よくわかる教育原理〕〔汐見稔幸ほか編著〕〔ミネルヴァ書房〕〔2，800円〕
〔教育学をつかむ【改訂版】〕〔木村元・小玉重夫・船橋一男著〕〔有斐閣〕〔2，200円〕
〔アクティベート教育学①教育原理〕〔木村元・汐見稔幸編著〕〔ミネルヴァ書房〕〔2，000円〕
〔子ども白書2021〕〔日本子どもを守る会編〕〔かもがわ出版〕〔2，800円〕

備　考

質問等については、授業終了時あるいはオフィスアワー（曜日時間は掲示で確認）に受け付けます。