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シラバス(公開版)

2022年度 

 
  卒業研究Ⅱ
[ D-3-h-08-5-4 ]
 

 単位(総授業時間数+自習時間):6(180 + 30)
 対象学科:美表4年
 授業形態:演習 学期:後期 必・選:必修
 美術表現学科専攻科目
 長谷部 嘉 勝

授業概要
漆芸卒業作品制作の集大成として前期で制作した乾漆素地に今まで学んだ技法を用い、色彩、加飾を施し表現できる能力を身につけられるように制作過程を見守りながら適宜アドバイスし指導します。
色漆は自分で木地呂漆と顔料を練り合わせてつくり、それを用いたて変わり塗りの他に、箔絵・蒔絵・螺鈿・卵殻・彫漆などを手板、色見本、加飾見本を制作たし上で、乾漆素地に色や加飾を施し漆芸卒業作品としての精度を向上させ完成に導き、漆の可能性を追求できるよう指導します。

授業の到達目標
 
学位授与の方針との関連
 
・漆で漆塗りの基本工程(塗り、研ぎ、磨き)ができ、自由な表現ができる。 8,9
 
・作品に対して効果的な加飾ができ、自己表現ができる。 8,9
 
・全体的に仕上げが綿密で完成度を高めることができる。
 

授業計画
 
内容 自習(事前・事後学習の内容)
 
1 1回~3回:脱乾し縁の調整を行い塗りの作業に入れるようにする。 制作のスケジュールの考察
 
2 4回~9回:錆漆、固め塗りを数回行い、黒中塗りに入れるようにする。
制作ノート確認①
漆が乾燥しているか確認しておく。
 
3 10回~15回:黒中塗りを数回行い加飾の作業に入れるようにする。 黒中塗りの制作過程の記録
 
4 16回~19回:加飾・彩色・変わり塗りの作業。
制作ノート確認②
加飾彩色の漆を調合して、手板にて発色・乾き等を確認しておく。
 
5 20回~29回:加飾・彩色・変わり塗り・蒔絵を施し作品全体のバランスを確認する。 色漆の乾燥を把握しながら、作業を進めておく。
 
6 30回~39回:仕上げ作業。摺り磨きの作業のより漆本来の艶が出るようにする。
制作ノート確認③
作品の仕上がり状況を確認しながら作業を進めておく。
 
7 40回~44回:制作ノートの書込み。プレゼンの準備 制作ノートのまとめ
 
8 45回:審査 1年間の制作記録 審査結果のまとめ
 

履修上の注意
作業着を着用の上、漆かぶれに注意しながら授業に臨む。

成績評価方法・基準
・授業態度(30%):適切な技法を選択できる。出欠状況。制作意欲
・作品完成(70%):作品の完成度、デザイン、センス、個性の表現 (審査会卒業作品提出でフィードバックする。)

教科書
授業中に適宜資料を配布する。

参考書
〔やさしく身につく漆のはなし1~4〕〔(一財)日本漆工協会〕〔2,200円(税込)〕
〔漆塗りの技法書〕〔誠文堂新光社〕〔3,080円(税込)〕

備 考
質問等は授業終了時オフィスアワーで受け付ける。

 
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