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大学シラバスの手引き(PDF) 短大シラバスの手引き(PDF) | シラバス トップページへ 本 学 ホームページへ |
シラバス(公開版)
単位(総授業時間数+自習時間):2(60 + 30) |
対象学科:美表1年 |
授業形態:実技 学期:後期 必・選:選択 |
美術表現学科専攻科目 |
長谷部 嘉 勝 |
授業概要 |
漆工芸は専門性が強いため、その歴史から最先端の科学で解明されているその魅力を理解してもらえるようにします。木を生かした基本塗りである摺漆技法を通し漆の特性、可能性について指導します。椀木地、合板プレート、形が自由に作れる皮革(漆皮〔しっぴ〕)にて漆素地の基礎を修得できるようにします。また色漆を用い文様、サイン等加飾への理解度を高めるようにし、漆の多様性、表現法とともに刷毛、へら、筆の用具の扱い方も指導します。 |
授業の到達目標 |
学位授与の方針との関連 |
・漆器の素材(木製、皮革)の違いを理解し固めの作業ができる。 | 1,3 |
・漆を理解し、作品を完成できる。 | 1,2,3 |
・漆の特性を活かし、色漆で表現できる。 | 1,3 |
授業計画 |
回 | 内容 | 自習(事前・事後学習の内容) |
1 | 漆について授業の説明 | 漆塗りのプリント配布 |
2 | 材料配布、木地調整、木地固め(木地固めの漆をつくる) | プリントを基に素材と木固め漆について理解しておく。 |
3 | 目止め、漆目止め(錆漆をつくる) | 錆漆について理解しておく。 |
4 | 目止め研ぎ | 錆漆の乾燥を見極め、下地処理ができていること。 |
5 | 木製素材:生漆 摺り1回目 研ぎ (生漆を扱うことが出来る) | 素地の空研ぎ後、次の工程に進めるようにしておく。 |
6 | 木製木地:生漆 摺り2回目 研ぎ (色漆練習用手板について) | 生漆をムラがなく塗るよう漆の粘度を調整しておく。 |
7 | 木製木地:生漆 摺り3回目 研ぎ (線描きの置目について) | 塗り面が平滑であるか確認しておく。 |
8 | ・木製木地:生漆 摺り4回目 研ぎ ・漆皮(シッピ):生漆塗り 表面 |
漆皮(シッピ)について理解しておく。 |
9 | ・木製木地:生漆 摺り5回目 研ぎ ・漆皮(シッピ):生漆塗り 裏面 |
漆絵のデザイン、サインを考察しておく。 |
10 | ・木製木地:生漆 摺り6回目 仕上げ ・漆皮(シッピ):黒漆 表面 |
手板にて漆絵の漆の厚みを確かめてておく。 |
11 | ・手板(木製):色漆塗り 1色目 ・漆皮(シッピ)黒漆 裏面 |
漆絵の書割(カキワリ)、線描きの練習をしておく。 |
12 | 手板(木製):色漆塗り 2色目 | 漆の厚みについて理解し、薄く均一に描く練習をしておく。 |
13 | 手板(木製):色漆塗り 3色目 | 足りない色漆の仕上げをしておく。 |
14 | 手板(木製):仕上げ磨き | 仕上げ磨きができるようにしておく。 |
15 | 講評会 | 作品の扱いについてまとめておく。 |
履修上の注意 |
作業着を着用の上、漆かぶれに注意しながら授業に臨む。工芸基礎Ⅰ(漆芸)を履修していること。 |
成績評価方法・基準 |
授業態度:(40%)⇒ 積極性、普段の態度、理解度等 作品提出:(60%)⇒ 完成度、デザイン、センス、用具の扱い、講評会課題提出でフィードバック |
教科書 |
授業中に適宜資料を配布する。 |
参考書 |
〔やさしく身につく漆のはなし2〕〔(一財)日本漆工協会〕〔2,200円(税込)〕 〔漆塗りの技法書〕〔誠文堂新光社〕〔3,080円(税込)〕 |
備 考 |
・基本教材費:11,000円(税込)〔木製椀 1個,合板プレート 1枚、]皮革、漆、筆、ヘラ〕 ・質問等は授業終了時オフィスアワーで受け付ける。 |
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