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シラバス(公開版)

2022年度 

 
  漆芸Ⅱ
[ D-3-c-06-2-2 ]
 

 単位(総授業時間数+自習時間):2(60 + 30)
 対象学科:美表2年
 授業形態:実技 学期:後期 必・選:選択
 美術表現学科専攻科目
 長谷部 嘉 勝

授業概要
多種多様な作品をより良く仕上げるために漆を用いたて文様などの装飾を施す加飾法について指導します。蒔絵筆、粉筒(竹製で蒔絵粉の粗さに適した布を竹先に貼ったもの)等の加飾道具の使用法も指導します。
各種の顔料を使用し色漆を作る事ができ、さらに漆絵、平蒔絵、研ぎ出し蒔絵、高蒔絵、卵殻、螺鈿、箔絵、金粉蒔きなど加飾の各種技法を用いて漆の表現方法を向上させ漆器作品を完成できるよう指導します。
各種加飾技法に用いる道具(木ヘラ、竹製粉筒)をできる限り制作できるように指導します。

授業の到達目標
 
学位授与の方針との関連
 
・卵殻等で文様を作成することができる。 1,2,3
 
・色漆等で筆を用い文様を作成することができる。 1,2,3
 
・一連の作業を理解し作品を製作できる。 1,2,3
 

授業計画
 
内容 自習(事前・事後学習の内容)
 
1 卵殻・螺鈿・箔絵・平蒔絵・高蒔絵について プリント配布(手板作り等)
 
2 卵殻、螺鈿の下処理 卵殻、螺鈿を用意し、卵殻は下処理できるよう乾燥させておく
 
3 卵殻、螺鈿の和紙貼り 手板を作成しておく。
 
4 卵殻、螺鈿手板:卵殻、螺鈿を漆貼る。 卵殻、螺鈿漆貼り用に呂瀬漆をつくっておく。
 
5 ・黒呂色塗り手板:漆塗り
・蒔絵作業手板:平蒔絵、研ぎ出し蒔絵
・黒呂色漆をつくっておく。
・平蒔絵、研ぎ出し蒔絵の文様構図の考察
 
6 ・黒呂色塗り手板:黒呂色研ぎ
・蒔絵作業手板:平蒔絵、金蒔絵、箔絵
・研ぎができるよう乾燥させておく。
・平蒔絵、金蒔絵、箔絵の文様構図の図案化
 
7 ・黒呂色塗り手板:胴摺り
・高蒔絵手板:金粉定着
・高蒔絵の文様構図の考察
 
8 ・黒呂色塗り手板:磨き
・高蒔絵手板:磨き
・高蒔絵の文様構図の図案化
 
9 各手板の仕上げ 作品への置目(オキメ)をできるようにしておく。
 
10 作品への図案転写 ① 色漆を塗れるようにしておく。
 
11 作品の図案に色漆を塗る ② 仕上げ等の作業ができるようにしておく。
 
12 作品:胴摺り ③ 作品の完成度の確認。
 
13 作品:磨き ④ まとめの作業ができるよう準備。
 
14 総仕上げ まとめの完成
 
15 まとめ・講評会 講評会への資料の準備
 

履修上の注意
作業着を着用の上、漆かぶれに注意しながら授業に臨む。漆芸Ⅰを履修していること。

成績評価方法・基準
・授業態度(40%):意欲、柔軟性、理解度など
・作品進度(60%):完成度、デザイン、個性の表現(講評会課題提出でフィードバックする)

教科書
授業中に適宜資料を配布する。

参考書
〔日本の漆工 其の一 材料と用具〕〔(一財)日本漆工協会〕〔2,200円(税込)〕
〔やさしく身につく漆のはなし2〕〔(一財)日本漆工協会〕〔2,200円(税込)〕
〔漆塗りの技法書〕〔誠文堂新光社〕〔3,080円(税込)〕

備 考
・漆(副材)は各自購入
・質問等は授業終了時オフィスアワーで受け付ける。

 
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