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シラバス(公開版)

2022年度 

 
  人形Ⅰ
[ D-3-b-21-1-2 ]
 

 単位(総授業時間数+自習時間):2(60 + 30)
 対象学科:美表2年
 授業形態:実技 学期:前期 必・選:選択
 美術表現学科専攻科目
 福 田 一 実

授業概要
創作人形作家として会得した技術などをもとに身近な人形、玩具などの存在について考えさせ、球体関節人形の仕組みを学び、オリジナルの球体関節人形を制作できるよう指導する。作品は人体の形をモデルとし、イメージを膨らませて実寸代でデッサンをさせ、設計図を作り、オリジナルのキャラクターを考えながら制作させる。関節は首、肩、股間のみとし、サイズは頭部8cmの3.5頭身もしくは4頭身のデフォルメの人形を制作させる。原則として人形Ⅰではドールアイを使用せず描き目にし、その表現について研究させる。

授業の到達目標
 
学位授与の方針との関連
 
・人形の造形について研究しながら学ぶことが出来る。 3,7
 
・球体関節人形を制作するための技法を理解することが出来る。 1,5
 
・オリジナルな人形を完成させることができる。   5,7
 

授業計画
 
内容 自習(事前・事後学習の内容)
 
1 授業の説明 方眼紙に実寸大の下図をかく。 完成時のイメージを膨らませておく。資料集め。
 
2 下図を元に型紙をつくり、心材にあててカッター等で削り形をつくる。 解剖学の本などを参考にし、人体の研究をする。
 
3 芯を削り、形を作る。 資料を参考に人体の研究をする。
 
4 粘土を練り芯材に3~5mm厚さに粘土を巻く。 しっかり乾燥させてくる。
 
5 ステンレス製の針金で手の芯をつくる。顔の造形をする。 顔の造形、表情について観察してくる。
 
6 手の芯に粘土を巻き、手の造形をする。胴、腕の造形。 やすりがけ(手、胴、腕)
 
7 足、脚の造形。 やすりがけ(足、脚)
 
8 乾燥させ、すべてを磨く。 やすりがけ(全体)
 
9 関節の球を作る。芯材を抜く。頭部に耳を造形する。 やすりがけ(頭部)
 
10 球を磨き、各関節に固定する。 穴を開ける場所をしっかり確認する。
 
11 球に対する受けを作る。各球に穴を開け、ステンレス線を頭、肩、脚に固定する。 全体のバランス確認。
 
12 仮組をし、やすりをかけ、調整する。 細かなキズなどをチェックする。
 
13 塗装する。着色、メイク。 メイクのイメージ、資料集め
 
14 髪を貼る。 ヘアスタイルのイメージ、資料集め
 
15 組み立て完成させる。講評。
 

履修上の注意
人物の観察、本、写真等から研究して、造形力を付けておく。

成績評価方法・基準
課題作品50%、授業態度50%(出席率、忘れ物の有無、創作意欲など)講評会でフィードバックします。

教科書
〔吉田式球体関節人形制作技法書〕〔吉田良〕〔ホビージャパン〕〔2,880円〕

参考書
〔美術解剖図ノート〕〔視覚デザイン研究所〕〔2,700円〕
〔人形論〕〔金森 修〕〔平凡社〕〔3,200円〕

備 考
ルーブリックと評価については第一回目の授業で説明します。
質問等については授業終了時にオフィスアワーで受け付けます。

 
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