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シラバス(公開版)

2022年度 

 
  日本画Ⅳ
[ D-3-b-08-4-3 ]
 

 単位(総授業時間数+自習時間):2(60 + 30)
 対象学科:美表3年
 授業形態:実技 学期:後期 必・選:選択
 美術表現学科専攻科目
 安 住 英 之

授業概要
展示・発表の段階までを視野に入れた企画立案、および作品制作の実習を行わせる。個々のテーマを効果的に伝えるための展示空間を想定し、空間演出の観点によって作品点数やサイズ、配置方法などを計画した上で制作を行わせる。複数作品の組み合わせ、または20号サイズ以上の作品1点の制作を課題とさせる。日本の生活・文化・建築などと深く関わりながら進化を遂げた様式美としての日本画を念頭に置き「現代の表現としてその技法をどう活かすか」という視点を養わせる。

授業の到達目標
 
学位授与の方針との関連
 
・「現代における日本画」の意味を考察できる。
 
・自己のスタイルを模索できる。
 
・展示空間を意識する感覚を養うことができる。
 

授業計画
 
内容 自習(事前・事後学習の内容)
 
1 導入 科目の説明 東洋、日本の絵画の鑑賞。
 
2 構想 モチーフやテーマの模索。
 
3 展示図面作成 出来るだけ対象を観察し描写をする。
 
4 エスキース(小下図)制作開始 観察出来ていないと気づいたところを丁寧に描き込んでおく。
 
5 エスキース(小下図)制作仕上げ デッサンを常に見返しておくこと。
 
6 意図と計画の説明 水張り 仕上がりをイメージし、構図とともに細部も確認する。
 
7 トレース 骨描きのため線の引き方を練習する。
 
8 タブロー(本画)骨描き  墨のぼかしの練習をする。
 
9 タブロー(本画)墨による陰影描き込み 墨の陰影の適確さと美しさの確認。
 
10 タブロー(本画)墨による陰影仕上げ 備品の技法書等で下地について下調べをしておく。
 
11 タブロー(本画)下地作り・下塗り 備品の技法書等で水干と岩絵の具について下調べをしておく。
 
12 タブロー(本画)水干及び岩絵の具による制作開始 出来るだけ制作を進める。膠の管理。
 
13 タブロー(本画)水干及び岩絵の具による描き込み 出来るだけ完成度を高めるべく制作する。膠の管理。
 
14 タブロー(本画)水干及び岩絵の具による仕上げ 描き始めのイメージを思い起こし、現状をよく認識する。
 
15 講評 難しかった点、努力した点をまとめておく。
 

履修上の注意
日本画Ⅲを修得していること。
丹念に対象を観察すること。必要な知識、技法を積極的に習得すること。
毒性のある赤系の絵の具は水道に流さない。朱を使用した皿は、ふき取り後、洗浄。

成績評価方法・基準
課題作品70%(完成度50% 意図・発想20%) 
授業態度30%(出席数。創作意欲や、創作の自主性等)
講評会等でフィードバックを行う。

教科書
無し

参考書
無し

備 考
授業日12時半から13時までをオフィスアワーとする。スケッチブック、鉛筆、練り消しを常備すること。

 
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