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シラバス(公開版)

2022年度 

 
  日本画Ⅲ
[ D-3-b-07-3-3 ]
 

 単位(総授業時間数+自習時間):2(60 + 30)
 対象学科:美表3年
 授業形態:実技 学期:前期 必・選:選択
 美術表現学科専攻科目
 安 住 英 之

授業概要
日本画の基礎的な知識・技法を踏まえた上で、より高度な美術表現を目指す授業。作品のテーマを意識し、その制作意図を鑑賞者へ的確に伝えるための思考法や技術を指導する。画材(墨・岩絵具など)や支持体(和紙など)の選定段階から個々のテーマに即して吟味させるなど、材料特性への意識を高め、その特性を効果的に活かした制作を行うことによって、表現の幅を広げさせる。その成果を20号以上の作品に仕上げ課題を提出させる。

授業の到達目標
 
学位授与の方針との関連
 
・自己や社会と向き合い、制作のテーマを見いだすことができる。 3,5,7,8
 
・テーマの表現に必要な知識・技法を習得し、使いこなすことができる。 3,5,9
 
・より良い表現を目指し、技法を工夫・開発する力をつけることができる。 5,7,9
 

授業計画
 
内容 自習(事前・事後学習の内容)
 
1 導入 科目の説明 日本画Ⅱでの経験をふまえ日本画Ⅲで目指す抱負を言葉にしてまとめておく。
 
2 構想 モチーフやテーマの模索。
 
3 デッサン 出来るだけ対象を観察し描写をする。
 
4 デッサンからエスキース(小下図)作成 観察出来ていないと気づいたところを丁寧に描き込んでおく。
 
5 大下図の制作  開始 デッサンを常に見返しておくこと。
 
6 大下図の制作  仕上げ 水張り 仕上がりをイメージし、構図とともに細部も確認する。
 
7 タブロー(本画)制作 トレース 骨描き 骨描きのため線の引き方を練習する。
 
8 タブロー(本画)制作 墨にて陰影を施す 墨のぼかしの練習をする。
 
9 タブロー(本画)制作 墨での陰影仕上げ 墨の陰影の適確さと美しさの確認。
 
10 タブロー(本画)制作 下塗り、下地作り 備品の技法書等で下地について下調べをしておく。
 
11 タブロー(本画)制作 水干及び、岩絵の具での大まかな描き込み 備品の技法書等で水干と岩絵の具について下調べをしておく。
 
12 タブロー(本画)制作 水干及び、岩絵の具での各部分の描き込み 出来るだけ制作を進める。膠の管理。
 
13 タブロー(本画)制作 水干及び、岩絵の具での細部の描き込み 出来るだけ完成度を高めるべく制作する。膠の管理。
 
14 タブロー(本画)制作 仕上げ 描き始めのイメージを思い起こし、現状をよく認識する。
 
15 講評 難しかった点、努力した点をまとめておく。
 

履修上の注意
日本画Ⅱを修得していること。
丹念に対象を観察すること。必要な知識、技法を積極的に習得すること。
毒性のある赤系の絵の具は水道に流さない。朱を使用した皿は、ふき取り後、洗浄。

成績評価方法・基準
課題作品70%(完成度50% 意図・発想20%) 
授業態度30%(出席数。創作意欲や、創作の自主性等)
講評会等でフィードバックを行う。

教科書
無し

参考書
無し

備 考
授業日12時半から13時までをオフィスアワーとする。スケッチブック、鉛筆、練り消しを常備すること。

 
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