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シラバス(公開版)

2022年度 

 
  日本画Ⅰ
[ D-3-b-05-2-2 ]
 

 単位(総授業時間数+自習時間):2(60 + 30)
 対象学科:美表2年
 授業形態:実技 学期:前期 必・選:選択
 美術表現学科専攻科目
 安 住 英 之

授業概要
日本画の初歩的な知識・技法の修得を目的とさせる。日本画制作のトータルプロセスをひと通り体験して学びながら、その成果を1点の作品(10号サイズ以上)に仕上げて課題を提出させる。デッサン(写生・素描)からエスキース(作品の構想や構図などを練る下図)へと進み、最終的にタブロー(本画)完成に至るまで、プロセスごとに具体的な技術指導を行いつつ、履修者の進度に応じて概論的な知識の伝授も随時行う。

授業の到達目標
 
学位授与の方針との関連
 
・素描力、描写力の向上ができる。 2,3
 
・日本画特有の構図の研究により構成力を身に付けることができる。 1,3,5
 
・日本画画材の基礎知識、基礎技法を修得できる。 1,2,3,5
 

授業計画
 
内容 自習(事前・事後学習の内容)
 
1 導入 科目の説明 東洋、日本の絵画の鑑賞。
 
2 構想 モチーフやテーマの模索。
 
3 デッサン 出来るだけ対象を観察し描写をする。
 
4 デッサンからエスキース(小下図)作成 観察出来ていないと気づいたところを丁寧に描き込んでおく。
 
5 大下図の制作  開始 デッサンを常に見返しておくこと。
 
6 大下図の制作  仕上げ 水張り 仕上がりをイメージし、構図とともに細部も確認する。
 
7 タブロー(本画)制作 トレース 骨描き 骨描きのため線の引き方を練習する。
 
8 タブロー(本画)制作 墨にて陰影を施す 墨のぼかしの練習をする。
 
9 タブロー(本画)制作 墨での陰影仕上げ 墨の陰影の適確さと美しさの確認。
 
10 タブロー(本画)制作 下塗り、下地作り 備品の技法書等で下地について下調べをしておく。
 
11 タブロー(本画)制作 水干及び、岩絵具での大まかな描き込み 備品の技法書等で水干と岩絵の具について下調べをしておく。
 
12 タブロー(本画)制作 水干及び、岩絵具での各部分の描き込み 出来るだけ制作を進める。膠の管理。
 
13 タブロー(本画)制作 水干及び、岩絵具での細部の描き込み 出来るだけ完成度を高めるべく制作する。膠の管理。
 
14 タブロー(本画)制作 仕上げ 描き始めのイメージを思い起こし、現状をよく認識する。
 
15 講評 難しかった点、努力した点を言葉でまとめておく。
 

履修上の注意
丹念に対象を観察すること。基本技法を素直な気持ちで習得すること。
毒性のある赤系の絵の具は水道に流さない。朱を使用した皿は、ふき取り後、洗浄。

成績評価方法・基準
課題作70%(完成度50% 意図・発想20%)  
授業態度30%(出席数。創作意欲や、創作の自主性等)
講評会等でフィードバックを行う。

教科書
無し

参考書
無し

備 考
授業日12時半から13時までをオフィスアワーとする。スケッチブック、鉛筆、練り消しを常備すること。

 
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