シラバス

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シラバス（公開版）

2022年度　

工芸基礎Ⅱ

[ D-3-a-06-1-1 ]

単位（総授業時間数＋自習時間）：2（60 + 30）

対象学科：美表１年

授業形態：実技　学期：後期　必・選：選択

美術表現学科専攻科目

立　花　布美子

授業概要

工芸基礎Ⅱでは、制作や鑑賞を通して現代の“やきもの”の文化、生活の関わりについて理解を深めるよう、工芸基礎Ⅰで学んだ基礎的知識であるやきものの歴史、陶土と磁土の違いについて復習する。また、土練りの特徴、手びねりにおける３つの基礎的な成形方法を経て、乾燥から本焼きまでの作業工程を習得できるよう指導する。同時に各技法により使用する道具、機械、窯（種類）の特徴について教授した上で、完成作品のデザイン性、用途、機能性を含めたプレゼンテーションができるよう、主体的に制作に取り組む力を身につけさせる。

授業の到達目標

学位授与の方針との関連

やきものに関する基礎知識を身につけることができる。

１

やきものに関する文化、生活での関わりについて理解を深めることができる。

２

授業計画

回

内容

自習（事前・事後学習の内容）

ガイダンス　製陶法（歴史、陶土・磁土、釉薬、作業工程等）
の復習

配布プリントを熟読すること（特に作業工程）

土練り（荒練り、菊練り）、紐づくり練習

参考書、配布プリント参照、復習

【手びねり成形】①つまみ出し成形による飯碗制作

つまみ出し成形の特徴を復習

②つまみ出し成形による飯碗仕上げ

仕上げ作業の復習

③紐づくり成形によるマグカップ制作（切立・各自デザイ
ンの２種）

紐づくり成形の特徴を復習（切立とは）

④紐づくり成形によるマグカップ仕上げ（切立）

仕上げ作業の復習

⑤紐づくり成形によるマグカップ仕上げ（各自デザイン）

　　　〃

【タタラ（板）成形】①板皿制作　粘土をスライスする

タタラ（板）成形の特徴を復習

②板皿制作　形のデザイン（石膏による押し型成形含）

押し型成形について予習

③陶箱制作　顔料の練込み・粘土をスライスする　

練り込みについて予習

④陶箱制作　カット・組み立て、仕上げ

仕上げ作業の復習

釉掛け（飯碗・マグカップ）　＊釉薬の掛け分け

釉掛け作業の復習

釉掛け（板皿）　＊下絵付けによる装飾　　　

下絵付けについて予習

釉掛け（陶箱）　→　窯詰め（本焼き）

釉掛け作業の復習

窯出し　講評

まとめ

履修上の注意

・工芸基礎科目であるため、欠席・遅刻の無いよう授業に臨むこと。

成績評価方法・基準

・授業参加状況50％（各回の制作日誌の記入内容も含む）、課題作品50％
・各課題について、講評会でフィードバックを行う。

教科書

授業前にプリントを配布する。

参考書

〔基礎の陶芸１:器のつくりかた〕〔田中見依〕〔美術出版〕〔2，420円〕
〔新技法シリーズ102陶芸の基本〕〔東京芸術大学美術学部工芸科陶芸講座〕〔美術出版〕〔3，080円〕

備　考

・作品完成数により随時窯詰め作業を行うので、授業計画の順番等を変更することがある。
・質問等については、授業終了時またはオフィスアワーに受付ける。
・ルーブリックを授業中に配布するので、学習目標として参照すること。